モンテッソーリ教育とシュタイナー教育を徹底比較!いいとこ取りする方法もズバリ解説

モンテッソーリ

最近は、一般的な教育と異なる教育方法(オルタナティブ教育が増えてきました。中でも有名なのが、モンテッソーリ教育シュタイナー教育です。

この記事は

  モンテッソーリ教育とシュタイナー教育はどんな教育なの?

  ・それぞれに向き不向きはあるの?

  ・それぞれを簡単に取り入れる方法はあるの?

と気になる方に読んでもらいたい記事です。

この記事を読むと

  モンテッソーリ教育とシュタイナー教育の良さを理解して、それぞれのいいところを自分の育児に取り入れることができます。

この記事を書いている私は

  ・育児をきっかけに、モンテッソーリ教育にはまり、息子をモンテッソーリ式幼稚園に通わしつつ、モンテッソーリの資格取得も目指す一児のママです。

モンテッソーリ教育とシュタイナー教育を徹底比較

この2つの教育は、今までの画一的な教育とは一線を画す教育で、子どもの個性や自主性を尊重し、子どもを自由に育てるという共通点はありますが、考え方は大きく違います。

  ○創始者の考えによる教育方法の相違点

 モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリという女性医師が作った教育です。そのため、教育の基本は医者らしく、科学的に考えられており、知的教育に特化しています。

 シュタイナー教育は、ルドルフ・シュタイナーという哲学者・思想家が始めた教育です。教育の基本の考えとしては、哲学者らしく、「こころ」と「からだ」のバランスを重視し、知的教育は教育のほんの一部でしかないと考えています。そのため、感情や意思に働きかける教育を大事にしています。

  ○教師の役割の違い

 モンテッソーリ教育では、主役はあくまでも子どもであり、教師は指導する立場というより、サポートする立場です。

 シュタイナー教育では、教師は、常に子どもたちの模範的存在であり、1人の先生で小学校から高校まで一貫教育を行うため、教師は重要な立場にあります。

  ○早期教育をするか、しないか

モンテッソーリ教育は無理には早期教育をさせませんが、子どもが望めば、幼稚園のうちに算数や国語を学びます。

しかし、シュタイナー教育では、小学校までの子どもに対して早期教育を行いません。人の人格の8割は幼児期に形成されると言われているので、小学校入るまでは、子どもの心を育てることに専念させるのです。

【モンテとシュタイナー】向き不向きはあるのかズバリ解説

この2つの教育はどんな子にもオススメできる教育ですが、それぞれいい意味でクセのある教育ですので、多少の向き不向きはあります。

  ○向き不向きを考える前に、家庭と幼稚園の教育方針は一致させる

2つの教育の共通する特性に、「無理に何かをさせることなく、自主性を尊重して教育する」ことがあることがわかるように、子どもに向き不向きはなく、どんな子でもオススメできる教育です。

しかし、家庭と幼稚園(学校)でやることが違うと、子供も混乱します。

親の考えが、取り入れたい教育の基本的な方針と大きく異なるなら、子どもの混乱を招くため、不向きと言えるでしょう。

親も自分がその教育を受ける気持ちで、教育の取り入れ方を考えましょう。

  ○モンテッソーリ教育の向き不向き

 モンテッソーリ教育は【自己教育力】を大切にしているため、何事も、自分で気づき、自分で学び、自分で解決できるような環境作りが大切です。

 たとえば、子どもが何かに悩んでいても、すぐに正解を教えるのではなく、ヒントを与えて自分で正解に気づけるように子どもをサポートするのがモンテッソーリ流接し方です。このような接し方は子どもの自主性を養える一方で、時間と手間が多くかかります。

 このように手間をかけれる人はモンテッソーリ教育に向いていますが、日々時間に追われ、子どもには親の言うとおりに動いて貰いたいと思っている方はモンテッソーリ教育に向いていません。

  ○シュタイナー教育の向き不向き

 シュタイナー教育の向き不向きに関係する大きな特徴は2つあります。

 一つ目は早期教育をしないです。そのため、子どもを東大に行かせたいという人、英語を幼児から始めて英語脳を鍛えたい人という人は不向きです。逆に、幼児の時は勉強はさせずに芸術的な感性を育てたいという人には向いています。

 二つ目は、メディア(テレビやスマホ)を見せないです。そのため、テレビが大好きで子どもがいる時でもテレビを見たい、手が離せない時に子どもにスマホを渡しておとなしくさせたい人は不向きです。逆に、テレビもスマホも見せずに教育する自信がある人は向いているでしょう。

モンテのいいとこ取りをする方法3つ

 モンテッソーリ教育の教具は一般的なおもちゃ屋で並んでいますし、具体的な取入れる方法を説明した本もたくさん販売されています。ぜひ、いいとこ取りしましょう。

  ○モンテッソーリ教具で遊ぶ

 モンテッソーリの教具はたくさんの種類が市販されており、簡単に手に入れることができます。これらの教具を使うことで、指先の運動を行うことが出来て、脳の発達を促すことができます。また、環境を整えてあげれば、集中力も身に付くでしょう。

  ○何事も自分で出来るように環境を整える

 モンテッソーリは、自分のことは自分で行えるように「自立」を大切にしています。しかし、「自分でしなさい」と言うだけで自立できる子はいません。子どもが自分でできる環境をと整えることが大事なのです。

 そこで、以下のようなことにやってみましょう。

  • その日着る服は子どもが選ぶ(親が2つの選択肢を用意して選んだもらうのでOK)
  • 子ども用の雑巾を子どもの手の届く範囲に置く(食事をこぼした時は自分で拭けるように)
  • 子ども用のハンガーラックを用意(自分で服を片付ける習慣をつける)

  ○「〜しなさい!」と強要しない

 モンテッソーリ教育では、あくまで主役は子どもで、親は支持する立場ではなく、【サポート】をする立場です。

 何かして欲しいことがある時は、「〇〇する方法もあるよ」など、選択肢を提示するような形で伝えましょう。

シュタイナー教育のいいとこ取りをする方法3つ

 シュタイナー教育にもいいとこ取りするところはたくさんありますが、それらのルールを厳格に守ると窮屈に感じるかもしれません。一部はゆるーく取り入れるぐらいでちょうどいいかもしれません。

  ○おもちゃはシンプルな自然素材なものを使う

 シュタイナー教育のおもちゃは、シンプルなもので、かつ、木などの自然素材なものが多いです。

 シンプルなもので遊ぶことで、例えば、四角い積み木を、電車、車、パンなどいろんなものに見立てるなど、想像性を養いながら遊ぶことが出来ます。四角い積み木でなくとも、子どもの想像性があれば、道端に落ちている枝や石は、いろんなおもちゃに変身します。

 子どもの想像性にまかせて、シュタイナー教育的おもちゃで遊んでみましょう。

  ○テレビ(スマホ)は見させず リアルな体験を優先

 シュタイナー教育ではテレビなどで得られる経験よりも、リアルで感じる経験を大切にしています。

 テレビでは、自分が動くことなく、情報が一方的に入ってくるため、どうしても受動的になってしまいます。リアルな体験では、自分が動いていろんな角度から見ることができますし、匂いや温度も感じることができます。

 シュタイナー教育を取り入れるなら、動画で珍しいものを見せるより、身近にいるものを見たり触ったりする体験を優先させましょう。

  ○絵本読みは親との対話を重視

 シュタイナー教育では7歳まで文字を習わないこともあり、絵本の読み聞かせは積極的に行われていませんしかし、絵本が禁止されているわけではありません。

 シュタイナー教育は取り入れたいけど、本は読みたい。そんな方は、内容を伝えることより、対話を重視した絵本読みをしましょう。絵本途中に子どもから質問があれば、読むのを中断して質問に答えたり、「これは何してるのかな?」など質問したり、内容よりも子どもとの対話を優先することが大事です。

モンテッソーリ教育に関するオススメ著書とYouTuber

  ○オススメ著書「おうちモンテッソーリはじめます 「生き抜く力」の伸ばし方」


 モンテッソーリ教育について、これほど丁寧に書かれた本は他にありません。モンテッソーリ教育のどこをいいとこ取りするか、探すには適した本です。

  ○オススメYouTuber「モンテッソーリ教師あきえ」

 モンテッソーリ教師あきえ

 育児で悩みがある時は、ぜひこのチャンネルで動画を探してみましょう。動画も10分程度のが多く、隙間時間で見れるのもありがたいです。これを見て、さらにモンテッソーリ教育を勉強したくなった方は、モンテッソーリ教師あきえのVoicy(ボイシー)も聞いてみましょう。

 

シュタイナー教育に関するオススメ著書とYouTuber

  ○オススメ著書「マンガでやさしくわかるシュタイナー教育」


 シュタイナー教育は哲学的な要素が多く、難しいのが多いというのが私の印象です。その中で、この本はわかりやすくまとめられており、最初の一冊におすすめです。

  ○オススメYouTuber「東京賢治シュタイナー学校【公式】」

 東京賢治シュタイナー学校【公式】

 実際にシュタイナー教育を行っている学校が直接運営しているのがこのYouTube。チャンネル登録者数が少ないですが、本ではなかなか載っていない話も聞けるので非常に有益です。

まとめ

 モンテッソーリ教育は取り入れやすく、シュタイナー教育は取り入れにくい、という記事はよくみかけますが、私はそうは思いません。

 相性もあるので、全て取り入れることは難しいですが、この記事で書いたとおり、シュタイナー教育にも取り入れやすいところはあります

 この記事をお読みの皆さんは、それぞれのいいとこ取りをして、自分なりのハイブリッドな教育を目指しましょう

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